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知性もあらゆる物と同じく消耗する。学問はその栄養である。知性を養い、かつそれを消耗する。by ラ・ブリュイエール

   
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La couleur
 毎週、金曜日に文章のレトリックについて学ぶ授業を受けている。色々な作家さんの文章の例を取りつつ、「漸層法」とか「類義累積」とか、そういった技法を学んでいる。

 最近はあまり創作をしないからなんとも言えないけれど、授業でレトリックの技法を学んでいると、そういえばなんとなくそんな書き方をしていたなあ、と思えることが何度もあって、自分が<なんとなく>やっていたことを、理論付けて解説してもらえてとても楽しい。授業取って正解だったなって思う。ただ、自分のなかにある<なんとなく>の感覚とレトリックは、似ているようで根本的には違うものだと思う。
 その<なんとなく>の感覚って文章を綴る人それぞれ違うもので、それが作家の<色>なのかなと思う。レトリックのようなものは<型>で、ある程度の型なら磨けばそれなりのものになると思うけれど、<色>はその人にしか持ちえないもののように思う。
 その<色>がどんな色になるかは、きっとその人の経験に依る。すぐに文章の表現に直結するものなら、それまで読んできた本の種類。<白>い本を好んで多く読んで、たまに<青>い本を読んで、それで文章を書けば<水色>の文が綴られていくのかなと思う。その<水色>も人によってさまざまで、<水色>というよりも<天色>に近いのかな、とか。
 あとは、私が綴る文章は何<色>なんだろう。赤系統なのか、青系統なのか。私の元になった好きな作家さんの文章は何<色>なんだろう、とか。
 そんなことを考えるのは、何かとても楽しい。別に何か生み出しているわけではなく、有益なこととは思えないけれど、なんだか楽しい。

 授業が終わった電車のなかで、そんなことを考えながら帰りました。

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プロフィール
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累華
年齢:
35
性別:
女性
誕生日:
1990/10/06
職業:
大学生
趣味:
散歩 読書 映画や芸術鑑賞
自己紹介:
都内の大学に通う大学二年生。心理学専攻。
将来は作家になりたいので、創作の肥やしにするために色んなものを聞いたり見たり読んだりして経験値を増やそうと奮闘する日々を送っている。
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